「何であいつ急に来なくなったんだ‼」
と思うことはないですか?
会社に勤めれていれば、良いことではないですが、新入社員が急に来なくなるというのは稀ですが確かにあることです。
この突然来なくなることによって、
「あいつ何かあったのかな」
と心配し、電話をかけてみたり、何かしらの行動を起こして復帰できるように努力する人や
「会社や皆にどれだけの迷惑をかけていると思っているんだ」
と会社で勤めるものとしての責任を果たすべきという風に少し腹立たしい人もいるんじゃないのかなと思います。
このサイトは、
「もう一度復帰してもらいたい勤めてもらいたい」
という人向きに私の経験から、その人に出来る対処やアドバイスをさせてもらいたいと思います。
もしあなたが、本当に来なくなってしまった人を助けたいと思うのならぜひ見ていって下さいね。
※急な病などで倒れているケースもありますので、今回は精神的に病んでしまった人を主に紹介します。
1.何で急に来なくなったのか?
端的に言うと
「ため込むタイプで精神的に限界が来たから」になります。
来なくなる人は基本的には
- 職場に合わなかった人
- 真面目で責任感がある人
です。それではそれぞれ紹介しましょう。
①職場に合わなかった人
この人は、ここまで頑張ってみたが自分はこの職場には合わないと判断した人です。
新入社員で稀にありますが、正式な退職する手順を踏まずに退職する人がいます。
急に来なくなるというのももう次の選択肢が出来ているから辞めているというケースがあるので、この職場に合わなかったというケースはあまり心配も必要ないでしょう。
ですが、会社としてはここまで育てた社員をいともたやすく手放すのは非常に勿体無いです。
何らかの形で残ってもらい、この職場で何とか勤めてもらいたいと思うのであれば、当人の職場の嫌に感じている部分を聞いてみるというのが良いでしょう。
このタイプの人は特別気を病んでいるというわけではなく、ただ「この職場は合わない」と認識しているだけなので話しかけても通常の応対も可能でしょう。
上司や先輩が勤めやすい環境にする為に奮闘している姿にきっと当人も心打たれ「もう少し頑張ろう」というケースが多いです。
②真面目で責任感がある人
このタイプの方がどちらかというと厄介です。
こういう人はどこの企業でも頼られて人のせいにせず、自分が悪いと自分を追い詰めます。
さらにここで追い打ちをかけるのは
「愚痴を吐ける相手がいるか」
ということです。
自分を追い詰めてしまう人は嫌なことがあると負の記憶を累積していきます。
この累積していった物を社内に愚痴や相談が出来る人がいれば発散することができますが、いなければ累積やたまっていく一方です。
そしてこのたまっていったものの成れの果てがこの様な急に来なくなるということです。
私もこういう人と何回か話したことはありますが、完全に闇落ちしている状態です。
たぶんですが、あなたのイメージしているいつもの後輩とは違う姿を目に耳にすることになると思います。
私は電話と直接自宅に訪問して話したことがあるのですが、
いつもの様なハキハキとした返答はなく、こもった声で、私からが発する声や物音に怖がっているそれこそ挙動不審の様にも受け取れて、
私も自宅訪問する段階で
「中学生のずる休みみたいなもんだろう」
「せっかく家に行くからには会社まで一緒に連れていく」
という意気込みで自宅訪問したのですが、一度では到底無理だなと思いました。
後輩はすでに完全に壊れた状態でした。
会社に復帰できるかどうかというより社会復帰できるかどうかという状態でした。
2.どうすればもう一度頑張ってもらえるのか?
勿論ですが、無理に会社に引っ張っていっても全く効果はありません。
むしろ逆効果です。
より心を病んでしまった人により深手を負わせるでしょう。
ただ少し励まして出社してもらっても、嫌になった原因は無くなっていないのでまた急にいなくなったり、最悪のケースは自殺する事だってあります。
大事なことは
その人が闇落ちした原因の追求問題の特定対処に限ります。
私の場合であれば、心を病んでしまった人の一番の原因は
「心を割って本音を吐ける相手がいない」
という事でした。愚痴を吐ける人がいない状態で戻ってもまた不満を溜めて爆発するだけですよね。
なので、このケースの私の結論は、
「年齢関係なく親友の様な何でも言える仲になる」という事でした。
まずは当人の家に差し入れを持って、仕事や職場の話は一切せず、ただ雑談しに行ったり、一緒に飲んだり病んでしまった子が私の事を年齢関係なく小ばかにしたり少しいじれる様になったり、「この人ならこれぐらいいけるな」という距離感や信頼関係が出来てきてから、少しづつ仕事の話をし出しました。
「そんなことも不満に感じていたのか」という事までボロボロと最後は涙ながらに話をしてくれ、スッキリしたのか「そろそろ会社に戻ろうと思うんです」という一言が本人の口から出ました。
3.もう一つ大切な事
本人は、精神的に回復しても帰ってきてからの受け入れ体制は厳しいものです。
その間当人の業務を負担してくれていた人もいるので帰ってきた瞬間に怒り出す人だっています。
なので、社内での受け入れムードを作っておく必要があるんです。
そのために私の出来た事は逐次心を病んでしまった人の家に訪問した後は、職場の皆に状況報告をするという事でした。
不満にしていたことなどは言いませんが、
「どういう精神状態にある」
「少しづつモチベーションが上がってきている」
「そろそろ出社しようと思っている」
と皆に行った時には、病んでしまった子の元々のいい人なイメージもあって、うれしそうな顔を職場の皆がしていました。
何にも分からないと心無い言葉もすぐに吐いてしまうんです。
相手の事をしっかり把握していればそんなことそうそういう人はいません。
ですがデリカシーの無い人は事実います。
なので
「皆さんに迷惑ばかりかけて申し訳ないですが、いろいろ言いたいこともあると思いますが、最初の内は丁重に優しくしてあげてくださいね」
という事を言っただけで、いろいろ言いたそうな人も最初の内は特別接触しない様に注意したりしていました。
本人の問題と会社の問題両方を解消しておく必要があるんです。
まとめ
以上が私の経験したことですが、その後も嫌なことがあると心を病んでしまった子は私に愚痴を吐きに来ました。
こうやって吐き出すところがあれば誰だってやっていけるんです。
急に来なくなってしまった人の事を本当に思うのなら厳しい言葉ではなく思いやりのある言葉を使ってあげるのが一番かなと思います。
ぜひ、いろんな人を助けてくださいね。