会社で勤めていれば新入社員の中に
「この子なかなか学生気分が抜けないな」
という雰囲気の子が毎年ちょこちょこいるもので、何も珍しくありませんが、
稀にですが、社会人になってグレだすという人がいます。
中学生、高校生なら理解できますが、「何故今っ?」という気持ちにもなるでしょう。
今回は何故こういう風な行動をするのか、いやしてしまうのかを紹介したいと思います。
1.何故今グレるのか?
今回は私の会社に本当にいた事例をもとに紹介していきたいと思います。
(1)真面目一本で生きてきた
(2)いじめられてきた
(1)真面目一本で生きてきた
私が新入社員採用の面接をしており、面接の際には何にも問題なく成績も優秀で「この子は会社に貢献してくれるだろう」という気持ちを込めて採用しました。
しかし、その成績優秀だった子は、入社初日に髪の毛を金髪を染めて、ピアスも開け、別人の様な姿で入社してきました。
私が「もしかして○○くんかな?」という風に確認すると
「そうっすよ」という中学校デビューを果たそうとしている中学生の様な感じの雰囲気に変わっており、丸でホストに就職したみたいな感じだったので、何かあったのか聞いてみると
「してみたかった」
という一言だけでした。
どうもいろいろ聞いてみると本当に真面目だけでやってきたので、髪の毛を染めたことも彼女が出来たことも何ならあんまり女の子とも話したことない様で、デビューしてみたかったようです。
でも根が真面目なので、「そういうことはあんまり良くないんだよ」という風に伝えると次の日には面接した時の元通りになってきました。
中学校や高校でグレるのは、親や周りの大人からすると非常にめんどくさいですが、あの時期にグレるから社会人になってグレないんですね。
(2)いじめられてきた
このパターンも面接の時は普通というより、他の人には気にならない程度ですが、少し挙動不審なところがありました。
気にせず採用。
そして入社初日、これもまたしっかりスーパーサイヤ人の様な髪型でやってきました。
「2回目になる少し慣れますね。」
今回も早速声をかけてみると、前回のパターンとは違い、慣れない雰囲気のオラオラ感を出しており、あんまりいろんな人に見られると問題になり、クビにすぐなりそうなので、会議室に連れていき、いろいろ事情を聞いてみると
「イジメられてきた」
「なめられたらやられるから」
という内容の話をされました。
本人的にはなめられない様にマウントを取ろうとしてそんな雰囲気を出してきた様ですが、もちろん会社でイジメはあるかも知れませんが、いきなり調子に乗ってると逆にイジメられるよという話をするとすぐに元通りになりました。
今回は二つの新入社員の2人のグレた人のケースを紹介しましたが、
両方ともに過去に何らかの
「自分の思い通りにならなかった負の記憶」
がある様に感じました。上司としてはまずその負の記憶をほぐしてあげることが一番大切なのかなと感じます。