「なんでこんなに上手くいかないんだろう」
そんな風に最近の新入社員を育てていると思ったことはないですか?
以前に比べて、後輩に対しても気を使うこともとても増えたと思います。
目に余ることをしていても、多めに見てあげたり、優しく教えてあげたり、根性論を押し通さずに、どうすれば理解してくれるのかと考えながらしているのに、
「何でこんなに反応薄いんだろう」
とか思ったことはないですか?
皆さんも最近のゆとり世代の子たちであろうと精一杯合わせようと努力しているのに、
「何でなかなか育たないんだろう」
という感じで、ゆとり世代という一言で片づけれないほどいろんなことに努力しないとなかなか新入社員も育ちません。
今回は今時の新入社員はどうすれば育つのか、どんな育成の仕方が良いのかを紹介していきたいと思います。
1.新入社員はどんな事を思っているのか?
(1)コミュニケーションを重視する傾向がある
最近の若者は同年代の繋がりやSNSを通じての交流など、同じ年代層のコミュニケーションをとても大切にします。
これは近年発達してきたスマホやLINEなどを通じて簡単にお互いの意見を交換できるようになったので、仲間意識のあるメンバーとの繋がりは非常に強いでしょう。
その反面、年上との会話や接点に慣れていません。
なので、警戒している様な素振りをしたり、慣れていないような雰囲気を出すと思います。
(2)失敗を極端に恐れる
厳密にいうとこれは、失敗を恐れているというよりかは怒られることを恐れているの方が近いです。
失敗や間違えたことをすると今までなら場所を問わずその場で怒られるというのが当たり前でした。
しかしこれが、皆の前で怒られたり必要でないシチュエーションで怒られるというのが若者たちの精神的トラウマになっています。
なので、失敗しないには?怒られないには?という事を考えると挑戦をしないという事に行きついてしまいます。
このサイクルに陥ってしまうと最悪です。
(3)仕事よりもプライベートを重視する傾向がある
仕事での達成感や、社会に如何に貢献するかという事に意義を見出すよりも
- 安定した生活を送りたい
- 平和な日々を過ごしたい
という感覚の人が多いのが最近の若者の特徴です。
仕事はお金を稼げればという感覚や、体を壊さない程度にという感じです。
2.新入社員にしてはいけない仕込み方
(1)プライベートの話をしない
先程の
- コミュニケーションを重視する傾向がある
- 仕事よりもプライベートを優先する
という事からも分かる様に、仕事の話などはほとんどの人が求めていません。
なので、仕事だからといってプライベートの会話は全くしないという事では相手との距離も全く縮みません。
仕事を仕込もうと思っても相手との距離感や信頼関係が出来ていない状態で話しかけてもほとんど相手にされないでしょう。
まずはプライベートの内容ででも相手が興味を持っている様な内容から会話をする事で、距離感も縮まっていきます。
仕事の話がしたければ距離感が縮まった状態か信頼関係が出来てからにしましょう。
(2)任せた業務が頓挫した時に部下のせいにする。
部下の成長の為にと思って任せた業務が失敗したもしくは頓挫した時に、あなたはどんな言葉をかけていますか?
「これはお前のせいだからな」
そんな心無い声を掛ける人はほとんどいないと思いますが、下手な励ましや叱り方は禁物です
最近の若者は過度な期待にも弱く、自分の丈にあっていない様な期待、責任感を感じさせられると潰れてしまう可能性もあります。
逆に叱る場合もシチュエーションには気を付けましょう。
特にみんなの前の叱るという行為は本人のプライドを必要以上に傷つけてしまうので注意が必要です。
3.イマドキ新入社員の育成方法!
(1)まずは固い信頼関係を!
最近の新入社員や若者は一言で表現すると「真面目で素直でガラスのハート」です。
自分を応援してくれる、受け入れてくれる、褒めてくれるという人の下では、
「もっと認めてほしい」
「褒めてほしい」
「この人に尽くしたい」
などの承認欲求からくる底力を発揮してくれるのでかなりの戦力になります。
まずは、その新入社員から信頼出来る尽くしたくなる上司でないと力を十分に発揮してくれません。
中途半端に警戒した状態で業務を進める形になるのでお互いにやきもきします。
まずはこの人なら尽くしたくなる様な信頼関係を結びましょう!
(2)自分の考えを押し付けず受け入れてあげる
最近の新入社員は、上司たちが生きてきた時代と重ねて比較されることをものすごく嫌います。
「現実的じゃない」
「今と昔は違う」
などの様なを事を思います。
自分の意見を言う前にまずどう思うかを聞いてみましょう。
新人の発した意見に賛同してあげれば、一理あるなどのコメントをしてあげれば、「この人は僕の話を受け止めてくれる」と感じてくれたり、信頼関係が結ばれたりしていきます。
どうしても訂正した方がいい場合や自分の意見にあわせさせないといけない時は、考える様に促してみましょう。
「僕はこう思うけど何でこう思うかは考えてみて!」という一言だけで十分何です。
信頼関係が結ばれていればより親身に考えてくれますが、今時の新入社員は、自分の考えとそぐわなければ、何でそう思ったのかどうしてそういう思考に至ったのかも全く考えません。
大切なのは考えるきっかけを作ってあげることです。
考える癖がつけば次第に視野も広がっていくでしょう。
(3)仕事の意義や認識を改めて伝える
先程もありましたが、思考力がほとんどありません。
自分が何でこの仕事をお願いされてしているのかもいまいち理解せずにしているので、中途半端になりがちなことも多いです。
改めてなぜこのような業務をお願いしているのかどういう経緯でこの業務が発生しているのかを教えてあげましょう。
腑に落ちる様な内容であればあるほど今後身を入れて努力してくれます。