「最近の新入社員の感覚が分からない」
そんな事を最近はよく耳にします。
確かに今まであれば「ゆとり世代」という感覚が甘い様なイメージの人が増えてきたという印象を受けていた方も多いかも知れませんが最近はまた一風変わって、以前までの新入社員と比べると仕事にも恋愛などにも比較的遠慮ぎみというか控えめな子が多いと思います。
今回は「ゆとり世代」ではなく最近入社してくる「さとり世代」の子たちにはどういう特徴があるのかどういう接し方が良いのかを紹介していきたいと思います。
1.さとり世代って何?
さとり世代は、一般的に1996~2005年代に生まれた人たちのことを指しています。
ゆとり世代との違いは、生まれた頃から経済的に不安定な幼少期を過ごしてきているので、高望みをすることがなく安定を求めており、精神的な充実を求めている人達が多い様です。
2.どういう特徴があるの?
(1)個人の意見を発することが出来ない
これはゆとり世代の延長線上でもありますが、手つなぎ教育という1人も漏れ落ちなく皆で学力を上げていくという教育方針があったのですが、良く言えばみんなで一緒に手をつないでレベルが上がってきてはいますが、逆に皆と逸脱した動きは出来ないという動きでもあった為、皆と同じで無ければ恥をかくという感覚もあります。
なので自己主張なども苦手で、話し合いなどで自分の意見を発言することは難しいところがあります。
(2)自分で考えることが苦手
分からないことがあれば、すぐにスマホで調べれば出てくるという認識の子たちです。
大概の事が自分で考えたり努力しなくて瞬時に答えを見つけ出せるので、自分でどうすれば答えを導き出せるのかと考えることが苦手です。
(3)ミスや失敗が怖い
ミスや失敗が非常に不安に感じます。
なので、仕事なども変にミスをしたり失敗するかもしれないという事を考えて、言われたことはこなしますが、挑戦などはしません。
更に皆と同じが良いという心理も働いているので1人目立った行動などはしてこないでしょう。
さらにミスした時も自分でどうすればやり直せるかどう対処するかなども考えることが苦手なので、自分で立て直しが出来ないところもミスが怖い理由の一つでしょう。
(4)欲が無い
生まれた時からのリーマンショックなどの不況や、東日本大震災などを見てきているので、消費という事にものすごく過敏です。
なので変に高望みせず欲が無い様にも思えるのが特徴です。
仕事、恋愛、趣味などにも無欲で自分の興味のあることにだけ精力を注ぎます。
お金も不自由ない程度に暮らせれば必要以上には求めないという気持ちでもいたりするので、仕事の中でもっと頑張ろう貢献しよう出世したいというよくももちろんないでしょう。
(5)コミュニケーションが上手
心を開いている相手とのコミュニケーションはとても上手です。
心の中で思っている様な事もうまく表現してくれるのでこちらも喋っていて楽しい相手にもなります。
ですが、一度怒ったり気まずくなるような事があるとすぐに心を閉ざしてしまうので、世間話の様な話は勿論業務上での必要な報連相などもしてくれなくなったりするので要注意です。
(6)デジタルにめちゃくちゃ強い
自分の生まれ育ったころからガラケーやスマホが当たり前の様にあったり、パソコンやスマホも子供のころから持っていて当たり前という幼少期を過ごしてきているので、デジタル機器に対しての抵抗が全くありません。
なので、会社のパソコンやスマホの使い方で分からないことがあったら、さとり世代の子に聞いてみれば詳しく教えてくれることだってあります。
3.さとり世代のしてはいけない扱い方!
(1)精神論などは押し通してはいけない
少し前までなら、仕事に対する熱意や夢を上司は部下に伝えるやる気を出させたり、
「これぐらいして当たり前だ」
と精神論で押し付けたりという事はよくありましたが、さとり世代には全く通用しません。
考え方が非常に合理的なので、昔の当たり前を押し付けても、合理的に比較して昔の今の環境の違いを具体的に提示してくることだってあります。
時には「この人は話の通じない人だ」とレッテルを貼られ「ウザい」と思われることだってあります。
なので業務を依頼する時は、する理由と根拠などを理論立てて説明してあげれば納得してくれるでしょう。
※くれぐれも精神論だけは押し付けない様にしましょう。
(2)プライベートを強要してはいけない
特徴の紹介でもありましたが、欲がないという事が前提としてありますが、
- 仕事でもっと出世したい
- 上司との関係性を良好にしたい
という思想は勿論なく、生活するために必要な分を稼いでいるという程度の感覚で仕事をしているので、仕事での信頼関係をより築けるという様な事も勿論しませんし、
何より自分のプライベートを充実させるために仕事をしているので、プライベートに影響を及ぼされる事をものすごく嫌がります。
なので良好な関係でいようと思うのであれば、休日や仕事の終わりの時間などは、誘ったりしないようにしましょう。
冷たくも聞こえますが、上司から誘われると部下からすれば断りづらく且つ参加しても楽しくなさそうにされるのは目に見えているので、誘わないというのが一番でしょう。